中国のお土産

お 茶
中国お茶の歴史は紀元前までさかのぼると言われています。中国茶の世界には二大聖人と呼ばれている人物がいます。一人は山野をかけめぐり?木の根や草花を食べて、72の毒にあたりながら今日の漢方の基礎を築いたという伝説の皇帝「神農」、もう一人は中国茶の聖典、バイブルとして長い間中国茶の世界に影響を与え続けている名著「茶経」を著した「茶聖」と呼ばれている唐の時代の陸羽です。 その「茶経」から、お茶の原産地は中国南部の四川省から雲南省にかけてと推察されています。お茶は始めは、嗜好品というより煎じて薬としたり、茶粥のように食すものとして、主に上流階級で用いられたようです。唐の時代になってお茶を飲む習慣が普及するに従い、茶器の発達の歴史も非常に興味深いものがあります。上流社会で長寿を願って飲用されていたことから、茶器も金や銀を使った豪華なものが使われました。宋の時代、市民階級が台頭し、文化がより一般のものとなり茶器についても新しい工夫と変化が見られるようになりました。明清時代は、お茶を飲む方式は簡潔になり、茶に直接お湯を入れる方法に改めた。同時に、つぼの製作が更に精巧になり、茶道具が芸術品にもなってきた。 中国茶は基本的なお茶と再加工のお茶に分けている。基本的なお茶は6種類に分けて、つまり緑茶、黄茶、黒茶、白茶、青茶(また、烏龍茶と言われる)、紅茶である。緑茶は不発酵茶(発酵度が0)であり、黄茶は弱後発酵茶であり(発酵度が10-20%)、白茶は弱発酵茶であり(発酵度が20~30%)、青茶は半発酵茶であり(発酵度が30~60%)、紅茶は発酵茶であり(発酵度が80~90%)、黒茶は後発酵茶である(発酵度が100%)。これらの六大茶類は原料として加工した製品は再加工のお茶といわれる。例えば、花茶、緊圧茶、抽出茶、果味茶、薬用健康茶など製品がある。
お 酒
中国酒は、中国で造られたお酒や、他国で中国酒と同じように造ったお酒である。主に以下の種類に分けている:

1,黄酒/こうしゅ(ホアンチュウ): うるち米、もち米、黍などから造る醸造酒である。酒の色は褐色-赤で、茶色のガラス瓶か陶製の容器に入っているのが普通である。黄酒の代表は紹興酒である。冷やして飲んでもよいですが、35~45℃にお爛して飲むのが一般的なようである。好みで、ざらめ糖を入れて飲んでもいいようである。

2,白酒/はくしゅ(パイチュウ): 高粱、米、小麦、豆、とうもろこしなどから作る蒸留酒である。アルコール度数は30-60度である。酒の色は透明で、透明のガラス瓶か陶製の容器に入っている。独特の香りがある。茅台酒、汾酒、高梁酒などが代表。基本はストレートであるが、オンザロックでもいいようである。

3,果酒/かしゅ(クアチュウ): ブドウ、リンゴ、あんずなどの果物から造った醸造酒、いわゆるワインである。アルコール度数は14-15度である。様々な果物から作った酒のほかに、白ワインにキンモクセイの花を漬けた「桂花陳酒」などもある。冷やして飲んだり、桂花陳酒などはオンザロックで飲んだりするといいようである。

4,白蘭地(パイランティ): ブドウ酒を蒸留した蒸留酒、いわゆるブランデーである。アルコール度数は40度前後である。果物を原料にし、製造する酒を発酵し、蒸留します。その他、果物を原料にするとき、常にブランデーの酒の前にその種類を区別するため果物の原料の名称を添えている。

5,ビール: 主に麦を発芽させた麦芽を酵素(アミラーゼ)で糖化させ、ビール酵母でアルコール発酵させて作る製法が一般的である。アルコール度数は5度前後である。ビールは20世紀初めに中国に入って来て、外来の酒種に属している。ビールは英語Beerによって中国語の“ビール”を訳すのである。日本のビールと同様に飲めばいいようであるが、中国現地では、冷やさずに飲むことが多いようである。

6,葯味酒/やくみしゅ(ヤオウェイチュウ): 白酒、黄酒、果酒をベースにさまざまな薬料を浸漬、配合してつくられる混合酒で、漢方薬と酒が見事に調和した銘酒と思われている。