中国の祝日

中国古来から伝承されている祝祭日大体4種類となります:
一、中国の伝統的な暦は旧暦(農暦、陰暦、夏暦)であり、西暦(新暦、公暦、太陽暦)は1911年に採用されました。その旧暦の祝祭日は、春節(旧正月)、元宵(春節から15日目の最初の満月の日)、清明節(春分から15日後の先祖の墓参をする日)、中秋節(旧暦8月15日。名月を観賞する日)などがあります。
二、国際的な慣習に基づく祝祭日
西暦で基づいて定められています。元旦(新年)、婦女節(世界婦人デー、3月8日)、国際労働節(5月1日メーデー)、国際儿童節(国際児童デー、6月1日)など。
三、海外から伝わった伝統的な行事や宗教的な祭日
西暦。情人節(バレンタインデー、2月14日)、聖誕節(クリスマス、12月25日)など。
四、現代中国の記念日としての祝祭日
西暦。七一建党日(中国共産党設立記念日、7月1日)、八一建軍節(人民解放軍記念日、8月1日)、国慶節(中華人民共和国建国記念日、10月1日)など。
中国祝日一覧
祝日名月日説明
元旦元旦1月1日中国では伝統的にいわゆる「旧暦」に基づいて新年を祝うため、西暦の1月1日はそれほど重要視されていなかった。しかし最近では外国文化に触れる機会も増え、以前に比べればにぎやかに祝われるようになってきた。
春節春節(旧暦)
1月1日
春節は中国の祝日の基本中の基本だ。日本の盆と正月を足したような感じで、1年で一番大きな祝日であり、1週間程度の連休となる。旧暦に基づくので、西暦によるカレンダー上の日付は毎年異なり、連休のスケジュールもその都度発表される。
メーデー国際労働節5月1日正式には国際労働節。西暦の5月1日なので、「五一労働節」「五一」とも言われる。いわゆるメーデー。模範的な労働者は人民大会堂で表彰される。この日から始まる約1週間の休暇は「五一黄金周」と呼ばれる中国のゴールデンウィーク。
建国記念日国慶節10月1日中華人民共和国の建国記念日。1949年10月1日に、故毛沢東主席が天安門の楼上から中華人民共和国の建国を宣言したことにちなむ。「十一」と呼ばれ、中国ではこの日をはさむ約1週間が大型連休となる。
伝統的祝日
小正月元宵節(旧暦)
1月15日
旧暦1月15日。春節後に到来する最初の満月の夜。元宵(もち米で作った団子)を食べたり、提灯を飾ったりして祝う。元宵は地方によって材料や調理法が異なるが、一家団欒の象徴であることは共通している。
彼岸清明節春分から数えて15日後の日先祖の墓参をする日。春分から数えて15日後。24節気の一つ。掃墓節とも呼ばれ、祖先を敬い祭る行事が中国各地で行われる。古来より、春を迎え、家族で郊外に散策に行く習慣もあり、「踏青」とよばれている。
端午端午節(旧暦)
5月5日
戦国時代の「楚」の愛国詩人・屈原が汨羅(べきら)という川に身を投じた日とされる。また、屈原を慕う人々が多くの船を出して遺体を捜したという故事が、現在のドラゴンボートレースの由来だとされている。屈原の遺体が魚に食べられないように、川に粽をまいたことから、この日に粽を食べるようになったという言い伝えもある。
中秋中秋節(旧暦)
8月15日
旧暦8月15日。名月を観賞する日であり、この日に月餅を食べる習慣があることから、月餅を贈りあう習慣がある。月が丸いことと家族円満をかけ、遠方から家族が集まる場合も多い。近年は豪華な月餅の贈答がエスカレートし、社会的な問題にもなっている。
重陽重陽節(旧暦)
9月9日
旧暦9月9日。9は陰陽五行で「陽」にあたるので、陽2つ重なるとして「重陽」という。この日は古くから山に登って菊花酒を飲む習慣があり、唐代の詩人・杜甫の詩『登高』のテーマになっている。
注:上記のは漢族の伝統的祝日であり、少数民族はこれらの行事をおこなわない場合がある。